はじめに
皆さんこんにちは。
本日は、筆者が愛してやまない「世界3大テノール」について書いていきたいと思います。
おそらく今このページにたどり着いてくださった皆様であれば、世界3大テノールとはなんぞや?
をある程度はご存じの方が多いのではないでしょうか。
何を隠そう、世界3大テノールとは、あまたいるテノール歌手の中でも世界を代表する美声の持ち主3名を形容した呼び名です。
そう。かの有名な「ルチアーノ・パヴァロッティ」「ホセ・カレーラス」「プラシド・ドミンゴ」の3名です。
3名とも非常につややかで力強い魅力的な声を持ち、1名でももちろん、3名でそろった時の歌声は何物にも形容しがたい感動があります。
筆者は2021年11月6日の「ホセ・カレーラス テノールリサイタル ~心からのセレナータ~」を最高の席で聴き、75歳とは思えない力強さと甘い歌声に改めて偉大さを思い知らされました。
この感動は後述します(笑)
後日2022年11月の「ホセ・カレーラス テノールリサイタル 想いの届く日」
2023年1月26日「パヴァロッティに捧げる奇跡のコンサート」にも行ってきました。
特に1月のパヴァロッティに捧げる奇跡のコンサートについては、日本でこの2人がそろうところを見られるなんて思ってもなかったので夢のようでした。
80代の2人が伸びとハリとつやのある声で歌い上げた3時間は最高の思い出です。
ホセ・カレーラス テノールリサイタル 心からのセレナータ
先述した通り、筆者の3大テノール愛は、高校1年生から始まり早10年以上が経過しました。
社会人になり金銭的に余裕も出てきたことから、昨年ついにホセ・カレーラスに直接会いにサントリーホールに出向きました。
コロナ禍もあり、ホセが日本に来るのも非常に久しぶりでしたので、席の確保も非常に難航しましたが、運よく1階12列という最強の席を確保(4万円…)し、満を持して行ってまいりました。
感想としては、もう言葉が出ないほどの感動というくらい心が震えたことを覚えています。
75歳でも、若いころからの驚異的なパワーと柔らかみ独特の高音は健在で、3大テノールの中でも1番といっても過言ではない体を使った曲の表現もしっかりと魅せてくれました。
また、心優しいホセとピアニストのロレンツォならではのサービスとして、プログラム曲に追加し8曲ものアンコール曲を歌ってくれたのは、若干26歳の私にとっても一生の思い出となりました。
◆テノールリサイタル 心からのセレナータプログラム
【曲目】
デレヴィトスキー/心からのセレナータ
グリーグ/君を愛す
ファルヴォ/彼女に告げて ほか計16曲
【アンコール曲】
太陽に酔って
彼女に告げて
かわいい口元
川の流れのように
カタリ・カタリ
冬
グラナダ
帰れソレントへ
計8曲
記載の通り75歳とは思えない体力と力強さで計24曲を歌い切り、会場はスタンディングオーベーションで彼をたたえ、その景色は圧巻でした。
また、太字で記載した3曲は、本当に生で聞きたいと思っていた曲だったため、筆者としても1音1音を五感で感じ取り、心を震わせました。
かの3大テノールホセ・カレーラスが日本を代表する曲を歌ってくれるのを目の前で聴けるなんてこんな幸せはないと、心から感動をしました。本当に泣きそうになりました。
これ以上行くと止まらなくなりそうなので一旦感想はここまでにして、来年2022年のホセ来日に備えようかと思います。
次項目からは、3大テノールの歴史と各人の簡単な紹介、おすすめの曲を掲載していこうと思います。
3大テノールの始まり
3人の近くにいた記者に言わせると「始めは3人が誰にも負けないぞという気持ちで競い合って最高のパフォーマンスを作り上げていた」ということで、決してなれ合いの3人でなく、1人1人が最高のパフォーマンスで観客を楽しませたことがうかがえます。
3大テノールの始まりは、1990年イタリアで行われたサッカーW杯の前夜祭として、ローマのカラカラ浴場で行われたコンサートでした。それまでは、それぞれが個人で観客を楽しませていましたが、のちの3大テノール、ホセ・カレーラスの発案で、各代を代表する3名が集まったのです。
プラシド・ドミンゴとルチアーノ・パヴァロッティの間には、深い確執があったといわれており、この3名が集まることは不可能と誰もが思っていましたが、この前年、ホセカレーラスが白血病から回復をしていたという背景があり、ドミンゴ、パヴァロッティは、このコンサートの提案に予想に反し乗り気だったといいます。
これ以降4年に一度のW杯ごとに計4回、パヴァロッティがこの世を去るまで開催をされることとなります。(1990年ローマ、1994年ロサンゼルス、1998年パリ、2002年横浜)
2002年の横浜で、3大テノールが歌っていたなんて夢見たいですよね。
さらに、ここでは「川の流れのように」を歌ってくれており、生で聞けなかったことが悔やまれます。。
といっても筆者は若干7歳でしたので、聞きに行くのは無理がありましたが。。。
いつもyoutubeで聴き感動に浸っています。
3大テノール 3名の紹介
◆ルチアーノ・パヴァロッティ
「神に祝福された声」と評され、3大テノールの中でも「High C」を一番自然に歌いこなす近代トップレベルのテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティは1935年10月12日にイタリアのモデナに生を受けました。
私の所感ですが、パヴァロッティの歌声は、まさに天からの授かりもの。誰よりも透き通った高音域をもち、聞いた人全員の心にスッと入ってくる力強くも心地よい歌声を使いこなすテノール歌手です。
1961年にはレッジョ・エミリア国際コンクールで優勝をつかみ取り、同年4月28日”ラ・ボエーム”のロドルフォで華々しいデビューを飾っています。
1963年には代役ながらアムステルダムの歌劇場で”ランメルモールのルチア”のエドガルドを歌い国外デビューを飾りました。
1967年にはスカラ座では一躍世界の注目を集めました。
33歳にして世界3大歌劇場を制覇した彼は、数回の来日等を経て1990年ローマのカラカラ浴場での3大テノールコンサートへと向かっていくのです。
3大テノールの中で一番早く天国へと旅立ったこの「神に祝福された声」の持ち主は、今も天国で素敵な歌声を響かせているでしょう。
◆プラシド・ドミンゴ
1941年1月21日スペインのマドリードに生を受けた「プラシド・ドミンゴ」は、音楽一家の一座で子役として幼少期を過ごしました。1955年に国立音楽院に進学しピアノと指揮を学び、ここから彼の音楽性が少しずつ開花していきます。
パヴァロッティが「天才的なHigh C」であれば、ドミンゴは「基礎に忠実で奥深いHigh C」を奏でるテノール歌手だと思っています。
そんなドミンゴは、1959年メキシコ国立歌劇場でデビューを飾り、1967年かの有名なドン・カルロでウィーン国立歌劇場のデビューを華々しく飾りました。
その後は、各地に引っ張りだことなりながら1990年の3大テノールのコンサートへと向かっていきます。
2011年日本を東日本大震災が襲ったあの時、数多くのアーティストが来日を控える中、福島第一原発の事故を知ってもなお来日することを決め4月の10日13日の2公演を、変更することなく開催したのは、聞くに新しいニュース化と思います。
また、ドミンゴは歌唱だけでなく、指揮・芸術監督としても活躍するほどに多彩で、81歳の今日でも様々なことに挑戦をするなど非常にアクティブなことでも知られています。
◆ホセ・カレーラス
3大テノール最後の一人、ホセ・カレーラスは先述した通り、確執のあったドミンゴとパヴァロッティを集めた、3大テノール結成の立役者の一人です。
非常に親日の歌手として有名で、毎年来日をし非常にサービス精神旺盛なコンサートを行うことで知られています。
2021年11月のコンサートでも、アンコール曲だけで8曲という驚異のサービス精神を見せてくれました。
そんなホセ・カレーラスは1946年12月5日にスペインのバルセロナに生を受けました。
幼いころから音楽性の高さを発揮し、11歳で「ボエーム」の子役でデビューをするなど、非常に注目を集めた幼少期を過ごしています。
1971年、25歳でロンドンデビュー、1973年にはNHKで日本デビューを飾っています。
1987年には、白血病の診断を受け、回復の可能性は10%程度といわれましたが、奇跡的に全快し1990年の3大テノール結成に向かっていきます。
この白血病からの回復の後1988年からは、同じ病気に悩まされる人たちへの「ホセ・カレーラス国際白血病財団」を結成。2021年11月の来日コンサートでも、財団への寄付席を作るなど精力的に活動しています。
ホセ・カレーラスの歌声は、先述のパヴァロッティやドミンゴにはかなわないものの、2人にはない非常に味のある、また心のこもった(こもりすぎているかも笑)歌い方が特徴的であり、聞いているこちらがホセの世界に吸い込まれてしまうような魅力的な歌声を奏でます。
また、ラフな場ではラフな歌い方や少しのユーモアを取り入れ、観客を沸かせるなど非常に魅力的なテノール歌手です。
3大テノール おすすめ曲
ここからは、筆者の独断と偏見でパヴァロッティ・ドミンゴ・カレーラス3名が歌う超おすすめ曲をご紹介していきます。
音楽に詳しい方はもちろん、あまり詳しくない方も知っている曲があると思いますので、是非見てみて下さいね。誰しもが3大テノールのユーモアと歌声にほれ込むこと間違いなしです。
① ‘O sole mio
様々な場面で使われるあのフレーズで有名なO Sole mio(私の太陽)は、3大テノールの楽曲の中でも代表的な存在です。4回行われたコンサートでも必ず歌われ、「パヴァロッティが暴走し、2人が張り合う構図」がお約束となり観客を沸かせていました。
②川の流れのように
こちらは3大テノールが来日公演を行った際の特別な曲です。
日本人なら誰もが知っている美空ひばりさんの「川の流れのように」を3名が歌っている貴重な動画です。
③ Torna a Surriento(帰れソレントへ)
小中学生の時の教科書に載っていて、口ずさんだことがある方も多いこの曲、実はこんな曲なんです。
テノール歌手の腕の見せ所、High Cを力強く歌っている3大テノールは必見です。
マヌメーラサー♪歌いたくなりますね(笑)
④MY Way(マイウェイ)
こちらも多くの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。
非常に有名な曲であるからこそ、3大テノールの歌のうまさ、引き込まれ方が違うのがわかります。
まだまだおすすめの動画がありますが、長くなってしまうので一旦はここまでにしようと思います。
また時間を見つけリライトしていきますね!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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